PLAYNOTE Colourless Green Idea

2004年08月17日

Colourless Green Idea

[トピックス] 2004/08/17 17:14

"Colorless green idea crept into bed with me."

さてこの意味は?正解は「続きを読む」で。

正解は、「意味をなさない」。試しにエキサイト翻訳にかけてみると「無色の緑の考えは私とベッドに忍び込みました。」と出るが、もちろん日本語としても意味をなさない。

この文は授業中にニコラ(俺の英語の先生)が、「文法的には正しいが意味論的に誤りである」文の例としてでっちあげたもの。ぐぐってみると、どうやら元ネタは言語学者であるノーム・チョムスキーが1957年に同じ意図で創造した "Colorless green ideas sleep furiously" という有名なセンテンスらしい。ニコラの記憶違いでこんな文になったのだろう。

「この文章の意味は?」とニコラにとふっかけられて、俺はこう答えた。

「恋人が浮気しているという妄執にかられて、眠れないままベッドの中で震えている男…をイメージします」

ニコラは笑っていたが、こういう解釈をすると割と文学的な文章じゃないかな?

"green" は英語では「若々しい」「生き生きした」あるいは「未熟な」などの意味の他に、嫉妬の形容詞として使われる。"colourless” は「精彩を欠く」「ぼやけた」みたいな意味で、チョムスキーは正反対の意味を持つ語として "green" と並置したんだろうが、辞書には他にも「どんよりした」「血の気のない」などの意味もあるし、色を持たない…というと何かしら不気味な響きがしないだろうか。

「ベッドに入るとき、『恋人に裏切られている』という青ざめた妄想が、僕と一緒に布団の中に忍び込んできた…」

いい雰囲気じゃない?

だが、あの文章を見た瞬間にハッとこんな解釈が頭に浮かんだのは、ちょっと精神が病んでいる証拠かもしれない。

(おまけ。「嫉妬」という意味での形容詞 "green" はシェイクスピアの造語。『オセロー』でイアーゴーの台詞にある "green eyed monster" が元で広まったらしい。あと、ここに書いてある勝手な解釈は全部日本人としてのもの。ネイティブ的にはあの文はやっぱり全然意味わかんないらしい。"colourless green idea" あるいは "colorless green idea" でぐぐると色んな人の勝手な解釈が読めます)