2004年06月25日
オーソン・ウェルズ『Citizen Kane』
歴代映画ランキングとかやると必ず一位になっている伝説の映画作品。1941年の作品で、後の映画界にとんでもなくでっかい影響を与えた、らしい。
オーソン・ウェルズはラジオで「火星人が来たぞー」とやってアメリカ全土をパニックに陥れた張本人。もとは俳優・演出家として劇団を率いていたが、火星人襲来と初監督作品であるこの『市民ケーン』で高い評価を得、その後もいろいろやってる、らしい。まだ生きてる。
映画は門外漢なので知ったような口はきかない。あと、当然全部英語で観たので台詞の理解度は30%くらいじゃないかと思う。音質の悪さとアメリカ英語が敵だった。
が、二時間まったく緊張感が途切れることなく楽しめた。カメラワークの妙や絵画的な構図の凄まじさなんかはいろんなところで語られてるが、確かに出来過ぎている。
ストーリーはどうでもいいのかも知らんが、冒頭のニュースで描写されたアメリカン・ドリームの体現者みたいな億万長者が、実はどうしようもない魂の孤独のうちに死んだ、という事実が徐々に暴かれていく様は胸を打つ。ラストの方で新聞記者が、どんな言葉も一人の人間の人生を語ることはできない、あの言葉もジクソーバズルのピースに過ぎないのだ、みたいなことを言ってた辺りぐっと来た。いい映画じゃないか。
主演俳優がそもそもウェルズだったのか。図抜けた天才がいたものだ。監督、俳優、脚本も一部手掛けているわけだから、まさに現代のミケランジェロだな。
唐突に芸術論だが、すべての芸術は最終的には絵画と音楽に帰納すると俺は薄々感じている。この映画は、画面には絵画があり、物語には音楽があった。いい映画だったと思う。
Trackback
Trackbackしようぜ
この記事に関連する記事を書かれた方は気軽にトラバって下さい。
Trackback URL: http://www.playnote.net/mt/mt-tb.cgi/137
- オーソン・ウェルズ『The Trial』 (『PLAYNOTE』)
カフカの傑作『審判』をO・ウェルズが映画化。1962年公開。...(2004年08月06日 18:56)





投稿者:Kenichi Tani (2004年06月25日 13:44)
実は二年前くらいにも一度TSUTAYAでレンタルしたんだが、冒頭のニュースを観てる辺りで寝た。確か徹夜レポート明けかなんかですっげー眠かったのもあったんだけど、あの時は全然面白くなかった。
…ってそもそもあんな冒頭で面白いわけがないのか。また観てよかった。
投稿者:HK (2004年10月04日 16:52)
ヘッロォウ ケニチィ~。しばらく会ってないけど元気?
Film Studyの授業でScreening予定の『Citizen Kane』について検索していたらここに辿り着きました。
かなり参考になったよ。ありがとう~。
それにしてもケンイチの英語力をもってしても理解度30%とは…頑張らなくちゃ。
投稿者:Kenichi Tani (2004年10月05日 10:45)
おー英恵か! いよいよばれたな。いつかはと思って諦めてたが、まさかこのページで引っかかるとは…。みんなには黙っといてね。
ウェルズなんか扱う講義があるなら出てみたいなー。黎明期の映画ってカリガリ博士みたいな変なの多くて好き。
投稿者:HK (2004年10月05日 21:23)
もちろんみんなには黙っとくよ^^
というか最初このサイトを偶然にも見つけてしまったことを書き込むべきかどうかかなり悩んだんだよね。でも、黙って見てるのも失礼かなと思って書き込んでみた。
授業はカメラワークとかフレーミングについて考えるっていうのが主かな。まさにケンイチのコメントにあるようなことをやってるよ。だから私の考えてたFilm Studyとは全く違ったよ(笑)
それじゃあね。サイトの運営頑張れー。
投稿者:Kenichi Tani (2004年10月05日 21:39)
別に隠してるわけじゃないんだけどさー、イギリスの友達にばれちゃうと嘘かけないじゃん!「成績優秀で表彰された」とか「クリスマスはパリへ行ってきました」とか。そんな大げさな嘘はついたことないけど、細かいのはちらほらあるし…(笑)。
最近英恵はもちろんJYAの誰とも会わない。ユミは家が近いからたまーに目撃するけど。元気でやれよー
コメントを投稿する