2004年06月18日
RSC『King Lear』

リアと道化
RSCの初日を観るという幸運に恵まれたので、ホイホイ観て来た。リア王はシェイクスピアの中でも特に好きな作品の一つ。だが実は、映画も芝居も観たことがない。これが初めての鑑賞になる。相当楽しみにして劇場を訪れた。
が。つまんなかった。自分の英語力がないせいかもしれないが、とにかく舞台が散漫。飽きる。演出は派手だけど単調で「次こうするだろ」みたいなのがバレバレでつまらんかった。でかい音で雷鳴らしたら零落が際立つと思ったら大間違いだよ、バーカ。
またしても現代風のアレンジ。よくないと思う。『リア王』って相当におとぎ話の入った戯曲でしょう。一幕一場のリアの愚かさにせよ、愛の度合いによって領地を分配するって発想にせよ。リアリズムに走ってどうすんの。
「がっはっは」と笑うリア。20点。かつては賢王だったことを伺わせないと、単なる馬鹿の破滅にしか見えない。コーディリアの傍白を全部カットしたのも何故? という感じ。おかげで一幕では単なる冷淡な娘にしか見えなかった。今回はエドムンドが一番よかった気がする。こないだはロミオやってて見てられなかったが、はまってた。そのせいかサブプロットの方がぐっと来たな。
休憩20分があったとはいえ、四時間(19:00~23:00)という上演時間は長すぎではないだろうか。あの散漫さの根幹には、やっぱりこのべらぼうな長さも関係していると思う。
ラスト、リアが死ぬ場面で俺の後ろの客は思わず笑い出していた。そりゃそうだと思う。あんな間抜けな演出したら…。
リア王は四大悲劇の中でも最も巨大な悲劇になり得る要素を秘めていると思うんだが、その代わりいかに舞台化が難しいか思い知った一夜でした。
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