PLAYNOTE RSC『Romeo and Juliet』

2004年06月07日

RSC『Romeo and Juliet』

[演劇レビュー] 2004/06/07 19:30
チラシ写真
空手チョップ

グローブ座版に続いてRoyal Shakespeare Company版『ロミオとジュリエット』を観劇。

グローブ座がロミジュリの喜劇面を最大限に活かしていたのに対し、こちらは荘厳で悲劇的な演出。ラストの"All are punished."の台詞が劇場に響いた瞬間に、ギリシャ悲劇にも劣らないカタルシスがもたらされた、気がした。

主演女優が知り合いの堀口茉純という役者に相当似ていて正直なんだかなぁと思っていたが、いざ舞台が進んでみれば若々しくおてんばで魅力的な、王道を行く感じのジュリエット。いい感じ。

対するロミオが駄目駄目。↑に意味不明にも「空手チョップ」と書いたのはこのロミオゆえのこと。こいつが台詞を喋るたびに延々と手刀を切るような仕草を繰り返しており、かなり鼻についた。後日鑑賞したマクベスではエドマンドを演じていたが、その時もずーっと空手チョップを続けていた。物腰も女々しい感じで今ひとつ好きになれず。

全体を通してみると、やはり天下のRSCだからか、手堅く、そしてお堅い舞台。グローブ座版が殺陣や生演奏、場転の巧みさで勝っていた分、こちらはやや一本調子にも思えた。が、後半は気高く物悲しい二人の死をうまく演出しており、ラストの余韻はこちらがやや勝ったという印象。

悲劇ってすげぇなぁ、でっけぇなぁ、と感じた夜でした。

コメント

投稿者:しのぶ (2004年06月21日 12:35)

ほんとだ。堀口さんに似てる。
彼女、いい女優さんだよねー。

投稿者:Kenichi Tani (2004年06月21日 12:43)

いや、この写真より実物はさらにそっくりなんだよ。笑った顔とか。

堀口は宝塚を見て育ち、「歌舞伎俳優になりたい!」という夢を断念して明大演劇学専攻に来たという生来のバカですから、いい役者だと思います。芝居をやる度に「もう演劇きらい」「向いてないんだ」と言うけど結局続けてる辺りシンパシーが持てます。帰ったら酒を飲む約束をしているのが非常に楽しみ。

投稿者:奈美 (2004年12月18日 18:09)

ついに、観ましたー。16~25歳の間だと£5キャンペーンでいっちばん前の席(舞台が飛び出していたせいでラストの悲劇シーン全く見えず)をGETしたので・・
このエントリを読んでから、空手チョップ(劇見てる間も思わず思い出し笑いしそうに。危険)が凄く気になっていたのですが、今日はあまり炸裂してなくて残念。
ロミオのマシュー・リス氏は、私の好きな俳優さんのフラットメイトなので前々から知ってはいたんだけど、
やっぱり私も谷さんと同じく今回は”なんだかなー”って感じでした・・(苦笑)
帰り際、劇場の裏を通ったら、マシュー氏・ファン(?)に囲まれてたのですが、あんま舞台の上と印象変わらず。
今年のRSC作品はハムレットに続いて二本目なんだけど、あんま”グッ”と来る物がないなぁ・・
マクベスとリア王に期待。