2004年03月01日
吉田拓郎を聴いてみた

人間なんて ララララララララ
芝居でフォークソングを流したら面白いんじゃないか、と思って吉田拓郎とかぐや姫のベスト盤を借りてみた。今までフォークソングを聴いた経験はほとんどない。車の中で親父がさだまさしとかアリス(?)とかのテープをかける度、心の中では反吐を吐いたいた。要するに、嫌いだった。
が、聴いてみたら割によかった。古臭くて笑っちゃうんだけど、たまにぐっとくる歌詞がある。「繁華街で前を行くいかした女の娘を ひっかけること ああ それが青春」とか、こんなのはお笑い種にしかならないけど、幾つか気に入った曲もあった。
一つ目。『襟裳岬』。森進一が歌ってミリオンヒットを記録したらしいが、そっちは知らん。前に何かのテレビ番組で見て歌詞が甚く気に入っていたのだが、聴いてみたらやっぱりよかった。
北の街ではもう 悲しみを暖炉で もやし始めてるらしい
わけのわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから
黙りとおした歳月 を 拾い集めて 暖めあおう襟裳の春は なにもない春です
最後の「襟裳の春は なにもない春です」が最高にいい。「襟裳には何もないとは何だ、昆布があるぞ!」と言って地元の人は怒ったらしいが、百の言葉を費やすよりも「何もない」の一言の方が、より詩情をかきたてる。いい詩だ。曲も静かで、日本のよきフォークという感じがしてよい。
続いて『外は白い雪の夜』。
大事な話が君にあるんだ 本など読まずに 今聞いてくれ
ぼくたち何年つきあったろうか 最初に出逢った場所もここだね
感のするどい 君だから 何を話すか わかっているね
傷つけあって 生きるより なぐさめあって 別れようだから Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜
「大事な話がある」と始まったので、プロポーズでもするのかと思っていたら別れ話の歌だった。ここまでが男の側に立った歌詞。続く女側の歌詞がいい。
あなたが電話で この店の名を 教えた時からわかっていたの
今夜で別れと知っていながら シャワーを浴びたの哀しいでしょう
サヨナラの文字を作るのに 煙草何本並べればいい
せめて最後の一本を あなた喫うまで 居させてねだけど Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜
男の方でも気障なことを言いやがる、と思ったが、こっちはそのさらに上を行っている。こういうのを恥ずかしげもなく歌にできるってすごい時代だなぁ。白いギター抱えてこんな歌を歌ってたなんて、想像するだけで恥ずかしいぞ。すごい。
二行目が特に素晴らしいが、こうやって並べて見ると全部いいな。実際の別れ話はこんなに綺麗にはいかないものだろうけど、詩の世界にくらい夢を見てもいいのかもしれない。






投稿者:親父 (2004年04月16日 10:13)
きっと、あなたのお父さん世代です。
1曲でいいです「アジアの片隅で」を聞いてみてください。もっと別の形のフォークソングが聞こえてくると思います。そして、お父さん世代が何に熱くなっていたかが少し見えるかも
投稿者:Kenichi Tani (2004年10月09日 20:07)
ああ、今の今までコメントに気づきませんでした。六ヶ月越しのレスです。「アジアの片隅で」は有名ですね。代表作みたいなもんなのかな?聴いたことないんで今度借りてきます。
投稿者:bh (2005年10月13日 22:20)
拓郎は古臭くは無い。昔活躍したナツメロソングを歌うオジサンではなく、いまも現役のスーパースターだ。
拓郎は「フォーク」の固定概念を打ち破って、自由に歌を歌った凄い人なんです。拓郎はやっぱり他とは格が違う。
投稿者:最速 (2005年12月07日 20:01)
人間なんてLALALA・・・を
「人間なんてこんなものではないはずだ」と聴くことができるでしょうか。
吉田BEST「ペニーレーン」が個人的なお勧めかなぁ。
記事にありましたように、彼自身が深く思っているという
「外は白い雪の夜」「人生を語らず」をはじめとした名曲がそろっていますね。
私がもっとも好きなのは「落陽」「ビートルズが教えてくれた」。やはり父が、よく歌って聞かせてくれたものです。
「ビートルズが教えてくれた」は真心ブラザーズ「拝啓、ジョン・レノン」とあわせて聴きたいところですね。
ただ惜しむらくは稀代の名曲「ペニーレーンでバーボンを」がその後の諸事情で差し替えられてしまったことでしょうか・・・
投稿者:ヒロ (2007年08月17日 18:14)
古い記事に、ごめんなさい。
外は白い雪の夜
凄く悲しい女性の詞がありますよね~ 後半部分の
「あなとの瞳に私が映る。涙で汚れて酷い顔でしょう。
最後の最後の化粧するから、わたしを綺麗な想い出にして。
席を立つのは、あなたから。後姿を見たいから。
いつも、あなたの影を踏み歩いた癖が治らない。」
聴いてるこちらが、泣けちゃいます。
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