PLAYNOTE イギリス、留学生は資金源?

2004年01月24日

イギリス、留学生は資金源?

[イギリス留学] 2004/01/24 16:27
悩むブレア首相の図
微妙…

イギリスでは現在、大学に個別の授業料設定を認める法案審議が進んでいるそうだ。ブレア首相が推進してる法案で、現在はどの大学も一律で年間1125ポンド(≒21万円)と定められている授業料を、最大で3000ポンド(≒57万円)まで増額できるようにしよう、というもの。そして成立すれば、ほとんどの大学が上限ギリギリまで値上げする予定だそうだ。

授業料が一気に2.7倍近く跳ね上がるわけで、こんなもん成立すれば学生にとっては大きな痛手。一方不成立となった場合、今度はこれはブレア首相にとって大きな痛手となる。イラク問題などでただでさえ風向きの悪いブレア政権が、更に窮地に負い込まれることは間違いない。

で、法案が通ろうと通るまいと、国内の学生からは一定額しか徴収できない。となると金づるになるのは外国人留学生になるわけで、まさに俺が金づるの一本に相当するわけだ。以前から知ってはいたことだが、読売新聞にこんな見出しが載って、さすがにちょっとムッときた。
「留学生は資金源!? 財政難で獲得に躍起」
以下、1月20日づけの読売新聞・夕刊から。

英国で、各大学に個別の授業料設定を認める法案審議が進んでいる。深刻な財政難に悩む大学側は、教育コストの全額を納める貴重な“資金源”・海外留学生の獲得に躍起になってもいる。

英国ではかつて、大学に「授業料」は存在せず、政府が税金でまかなってきた。フランスやドイツは現在でも税金方式だ。ブレア政権は98年度、授業料制を導入。だが、大幅な赤字はなお続いている。

一方、EU以外からの留学生は、一人あたり年間8000ポンド(約150万円)前後の実費コストを払ってきた。大学関係者は「国費留学生が多く、確実な財源となる彼らはどの大学にも魅力的だ。うちの学部生6000人のうち、22%が非EUからの留学生だ」と説明する。

俺の支払う予定の授業料が€8,800だから、日本円に換算すると約118万7000円。21万しか払ってない学生の実に5.7人分にあたる。留学生用の英語コースや準備コースを用意したり、相談員を設定したりする費用があるから、もちろん一般学生よりは高くかかるだろうが、5.7倍はそれにしてもでかい。

ちなみに演劇学専攻で留学する俺が条件を満たしている奨学金は一つもなかった。もともとイギリス留学では奨学金取得は厳しいのだが、加えて学科のマイナーさと選べる大学の少なさが仇となって、奨学金ハンドブックに載っていた奨学金プログラムは全部アウト。国費どころか全額自腹だぞ、こら。わかってんのかブレア。

別に安かろうが高かろうが三年来の夢だった留学なので、この程度で考え直すつもりは毛頭ない。ないけれど、ブレアのこの発言にはちょっと腹が立った。

ブレア首相は十三日、「留学生は英国の大学にとって、年間9憶ポンド(約17000億円)の価値がある」と述べ、今後も受け入れを推進する考えを強調した。

おいおい、どっかの国の失言総理じゃあるまいし、もうちょっと言葉を選べよ、ブレア。結局俺らは金づるか。一生懸命バイトしたんだけどなー。別に嫌いじゃなかったけど、トニー・ブレア、大幅イメージダウン。

突然俺まで授業料値上げされたりしなければいいけど。