PLAYNOTE シベリア少女鉄道『watch me if you can』

2004年01月12日

シベリア少女鉄道『watch me if you can』

[演劇レビュー] 2004/01/12 23:51

演劇界全体で話題を呼び続けている異色の劇団、シベリア少女鉄道。「恐るべき構想力」だの「アイディア一発勝負」だの「演出家の要求をよくぞここまで実現した!」だの、見てない人間にはさっぱりわからない言葉で誉められているのでさっぱりわかっていなかったのだが、今回ようやく観て来た。下北沢駅前劇場にて。

やー面白い劇団。二度三度観ると飽きるのかもしれないし、発想は新しくないとか言われてるけど、こうやって形にしてしまうのが凄い。どれだけの労力と時間を注ぎ込んだことやら。金払って観る価値のある劇団ですね。以下、もう公演終わっちゃってるんでちょこっとネタバレしながら。

昭和を舞台に「好きあった二人が実は兄弟だった…」というありがちなストーリーが小一時間延々と続く。キャラ作りの妙で笑いをとってはいたものの、何だこれ? というのが正直な感想。お客さんもちょっとダレ気味。

ところが。中盤を過ぎた辺りで突如大音量でダンス・ミュージックが流れ、四方のスクリーンに音ゲー『ダンス・ダンス・レボリューション』をパロった(んだと思う)映像が写される。そして…。

ネタバレはここまで。この壮大なネタは劇場で体験すべきだ。話で聞いてはいけない。もちろん次回は別の仕掛になるんだろうが、次回フレッシュな気持ちで驚くためにまだ観てない人は何も知らずに劇場へ行った方がいいと思う。

久し振りに常識の枠を取っ払うような壮大な芝居が観れた。演劇って色々遊べるんだなぁ。お尻と首が極限まで疲れたけど、まぁライブに行って跳ね回ってたんだと思えば。こういう全身全霊で馬鹿をやる劇団、大好き。また観に行こう。

役者さんは院長役の人がよかったな。演技に余裕があって、安心して見てられる。笑いの間もばっちりだし。何より顔が濃いのがいい。そう言えば男性陣は全員顔のインパクトが凄かったな。

『シベリア少女鉄道のホームページです。』